一つ目は、サマサマニュースの配信を通じての「フェアトレード情報」の発信です。主に関西におけるフェアトレード・人権関係のフェアやイベントの案内、国内外におけるフェアトレードの新しい取組みの紹介、サマサマが従来より関わってきたアジアの生産者団体の活動や商品紹介などを原則月２回配信。より多くの人たち、特に若い人たちに関西におけるフェアトレード情報を提供しています。

二つ目は、講演・セミナー・ワークショップなどを通じての「フェアトレード運動」の普及です。最近は「国際開発の一つの手段」「市民が積極的に参加できる支援のひとつ」として、フェアトレードが幅広く認知されつつあります。特に若い人たちや先生方の関心は高く、高校の総合学習や大学の国際開発論などで話す機会が増えてきました。また他のＮＧＯや公的機関と協力して、一般市民への啓蒙活動に努めています。

三つ目は、「フェアトレード製品」の普及活動です。フェアトレードひょうごネット加盟団体を含め、その扱うフェアトレードの商品を、様々なイベント、施設、機関等で販売するよう働きかけていまう。フェアトレードの運動は、商品を多くの方に知っていただき、そして買って頂く事により、成り立っています。いわば「売ってナンボ」の世界です。いくら高邁な思想・理想を掲げても、実際に商品を売り、その売上・利益を生産者に還元し、さらに再発注を掛けることで継続的な支援をしていく。
こういう実践活動なしには、フェアトレードは成立しません。

フェアトレードは、先進国のヨーロッパと比べて、まだまだ日本においてその広がりは限定的です。しかし「武力を用いない平和貢献・貧困削減」の手段としてのフェアトレードは、必ず近いうちに日本でも幅広く受け入れられると、私たちは考えています。そのためにも、上の３つを柱に、フェアトレード・サマサマは今後も活動を続けて行きたいと思います。またＮＧＯサマサマとしても、フェアトレードで得られたネットワークを通じて、アジアの様々な省みられない人々、国際援助の届かない人々の支援を継続して行きます。